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2008年11月17日

ギリギリ     NO.582

 今日は、救急医療体制調査特別委員会の県内視察で、伊賀市消防本部、久居の三重中央医療センターを訪ねました。伊賀市・名張市の3病院輪番制の問題点は、新聞等の報道のとおり、受け入れ拒否件数の多さにあります。救急患者が重なると、キャパを超えてしまい受け入れ出来ない状態になる、ある意味、輪番制の副作用と言えます(従来なら、あとの2病院も受け入れ可能性が残っていましたが、輪番制では、非番の日はスタッフを休ませています。ただし、輪番制を採っていなければ、すでに救急体制は崩壊していたかと)。現場で立ち往生してしまう消防署員の皆さんの、切実な訴えをきかせていただきました。

 3病院とも、ギリギリのスタッフでやっていただいているだけに、現実論として、やむを得ない部分もありますが、さらなる医師の引き上げが生じると、この輪番制も崩壊してしまう心配もあり、対応策が急がれます。医師の増員配置が、最も望まれることですが、派遣元の三重大学には、体力的に多くは望めません。短期的には、いかに、次の搬送先、いわゆるバックアップ体制(他の県内、県外の2次病院)をスムーズにしていくかが重要かと。そして、中期的には、3病院の統合も視野にいれた、抜本的な地域医療体制の構築を真剣に考える必要があります。

 独立行政法人・国立病院機構・三重中央医療センターは、設備、スタッフともに、大変充実した病院です。先日、視察結果を報告した長崎県の事例のように、ここが、県の3次救急の拠点として機能すれば、言うことがないのですが、いかんせん、ここも三重大学医学部系列。なかなか難しそうな環境かと・・・。

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※伊賀市消防本部にて、救急医療体制の説明を受ける

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※三重中央医療センター、救急処置室にて。

投稿者 boss_blog : 2008年11月17日 21:05

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