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2008年05月31日

イタセンパラの赤ちゃんと目が合った NO.480

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※「NPO法人 近畿水の塾」の講演会(大阪府環境農林水産総合研究所環境プラザにて)

 本日は、朝から鳥羽へ。三重県教職員組合の定期総会に出席。子どもたちを取り巻く環境は、相変わらず厳しいですが、今は学校が子どもたちにとって最大の拠り所。組合員の皆さんの充実した議論を期待するとともに、ワタシたち議員は、その環境整備にしっかり取り組まなくてはならいことを、あらためて認識したところ。

 総会終了後、今度は、大阪へ。知人の誘いで「NPO法人 近畿水の塾」が主催する講演会に出向く。講師は、時の人(ちょっと古いか)、宮本博司氏。言わずと知れた淀川水系流域委員会委員長。国土交通省近畿地方整備局淀川事務所長として、淀川水系流域委員会を立ち上げた張本人でありながら、同省を辞職し、民間人として委員会に参加、委員長として古巣と対峙している異色の人物だ。

 お隣の伊賀市の川上ダムの問題もあり、一度、お会いしてお話を聴きたかったので、ちょうど良い機会となりました。流域委員会やご専門のダムの話をからませながら、治水や環境問題について、わかりやすく説明してくれました。専門的なことは、ワタシにはわかりませんが、従来の洪水対策は、川と地域(街)とを分断し、洪水のエネルギーを押し込める手法をとってきたようです。これでは、環境への影響は、対策型対処型となってしまうため、生物への影響は避けられません。人と生物が共存していくためには、穏やかな洪水エネルギーを上流下流で分かち合い分散させる形での治水(たとえば、緩やかな浸水を田や街が受け入れる)に切り替えていく必要があるとのお話でした。

 宮本さんは、今は、京都で家業の酒樽屋さん(株式会社樽徳商店)を継いで修行中の身だそうですが、あちこちでの講演活動にも積極的に出向かれているようです。自分たちが子どもの頃、川で遊んで得た感動を、今、自分の子や孫に伝えられないのが残念。そして、その犯人は自分たちの世代であり、自分たちの力で何とか変えていきたいとの思いが、活動の原点であり、エネルギーになっているとのこと。「淀川から消えつつあるイタセンパラの赤ちゃんをみて、その目が合った時、天然記念物であるだとか、絶滅危惧種であるだとかに関係なく、何とかしなくては」と感じてしまったそう。役人は、「論理的なことでは動かないが、感動すると動く」のだそうだ。

 雑談の中で、川上ダムに関しては、地元で誤解されていると憤慨されていた。ダムに反対、ダムを作るなと言うことでなく、データ的に説得力が足らないだけとのこと。知事にも、いろいろ言われているようで、是非、三重県や伊賀で話をする機会があればとおっしゃっていた。いい機会があれば・・・。

投稿者 boss_blog : 2008年05月31日 21:35

コメント

宮本氏を参考人として議会へ招致すれば
どうでせうか?

ちょうど土木常任委員ですし
委員長に提案してみてわ?

投稿者 議会ウォッチャー : 2008年06月01日 03:25

それも、ありだと思いますが。周りが冷静な受け止め方をしてくれるかどうかが大前提・・・。

投稿者 ひろゆき : 2008年06月01日 21:39

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