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2006年09月08日

責任は重い。

 民主主義の新回路?という表題で新しい広聴システムとも言える「市民討議会」「討議型世論調査」なるものの紹介が新聞に掲載されていた。「市民討議会」はドイツで行われている制度らしく、無作為に抽出された一般市民、いわゆる「普通の人」があらかじめ設定されているテーマに従って討論をする。従来の広聴システムでは特定の人、声の大きな人の意見が主流となりがちだ。無作為抽出というところがポイントで、声なき声だが、多数の声、いわゆるサイレント・マジョリティーの意見反映が少しでも可能になるという。 一方、「討議型世論調査」は、議論の前にまず、世論調査を実施する。その後、議論を重ねた後に、もう一度世論調査を行い、その変化を捉えるというものだ。

 こういうスタイルを聞くと、なかなか興味深い試みだと関心させられる一方、いったい議員は何をしているのかと考えさせられる。本来、声なき声を汲み取ること、議論を重ねて市民にとって有益な一定の方向性を見出すことは、議員、議会の最大の役目のはずだ。もちろん、議員、議会の機能も万全とは言えないわけで、そうした意味で、補完の役目をこうした手法が担っていくことは必要だ。しかし、議員、議会本来の果たすべき役目を議員、議会が期待されていない、期待するに値しないと思われていること自体、議会制民主主義が崩壊(もともとナイに等しいけどね)しているとしか言いようがない気がする。こういう状況をつくってきたわれわれ議員、議会の責任は重い。

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※ちょっと一服、名張川のフォトで

投稿者 boss_blog : 2006年09月08日 20:04

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